楽苦美コラム:ウォーターブレイクNo.2
Samurai Twitters Vol.2

「ラグビーの喜びと楽しみとルール」

サムライヒロ


 一昔前のナイスタックルと呼んでいたプレーが今やペナルティ!トライの点数が4点から5点に変更!
 ラグビーのようにルールやルーリング*がコロコロ変わるスポーツも珍しいと思います。(他のスポーツをよく知らないので断言できませんが、) 今回は、なぜ、ルールやルーリングがこんなにも変更されるのでしょうか。 多くのスポーツは、もともと余暇として始まったものですから「楽しむ」が原点です。
 産業革命で余暇ができた英国で発生したラグビーも楽しむためにあります。ある指導書には「ルールブックはプレーをする上で楽しく、見る上でもおもしろいゲームのための枠組みを提供する。」と書いてあります。この「プレヤーの喜び=見る人の楽しみ」が成り立つのは大切な事です。しかし、スポーツがプロ化して商業化が進む一方でスポーツにさらなる安全性を求める今日、この「=」が両立しないのが実情です。実は、この「=」とはならないまでもバランスを取るためにルールとルーリングは毎年見直されているのです。
 ただでさえ分かりにくいラグビーのルールを毎年見直す・・・まだまだラグビーというスポーツは発展途上なのかもしれませんね。だからこそもっと「楽しめる」のです。

画像は1890年に作られた世界初の「国際」ルールブックです。「国際」ではないルールについては、追々このコラムでつぶやきます。

 *ルーリング:ルールの適用方法(今シーズンのタックラーを離さない"ホールディング"の反則は、ルールの変更ではなくルーリングの変更です。)