楽苦美コラム:ウォーターブレイクNo.6
Samurai Twitters Vol.6

「声を出していこう!」

サムライヒロ


 練習中に「もっと声出そう!」とか、試合中に「声出していこう!」とかの指示が聞こえてきます。
 声を出すのは何のためでしょうか? 気合いを入れるため? もっと言うならば、どんな声を出せばいいの? と、、、せっかく声を出すならば、いいプレーにつながる声を出したいですね。
 確かに、自分に気合いを入れるために声を出す場合もあるでしょうが、多くの場合、声は聞く人のために出されます。相手が聞こえて理解できる声で話すのはコミュニケーションの基本であり、相手を何と呼ぶかも大切です。「(なんとなく)聞こえる声」と「(注意をして)聴く声」とでは大きく違います。
 ラグビーの試合中においても、味方プレヤーを呼ぶ声はプレーを継続させるための大きなポイントだと思われます。しかし、自分が普段呼び慣れていない名前で呼ばれても、なかなか気がつかないのも事実です。
 欧米では、お互いをファーストネーム(名前)で呼び合います。プレー中もファーストネームが飛び交います。日本ではファーストネーム(名前)よりもファミリーネーム(名字)で呼ばれることも多く、普段呼び慣れない名前(名字)で呼ばれても反応ができないか、できたとしても素早い反応はできないでしょう。
 ラグビーのように、非常に素早い反応が要求されるスポーツでは、お互いがどう呼び合うかが大切になってきます。試合や練習がスタートする前には、自分ができるだけ速く(Fast:ファースト)反応できる名前(Name:ネーム)を取り決めておく必要がありそうです。
 これからプレーを始める人や新しいチームに参加する方は、ファーストネームをつけてみませんか? ラグビーも国際的な広がりを見せる今日、誰でもが呼びやすく自分も反応しやすいファーストネーム。もちろん実名でなくでもOK。
 (ちなみに、私の「ヒロ」は、欧米人が読みにくい私の実名のかわりに付けたファーストネームです。)
 自分でつけたファーストネームを、仲間も監督やコーチも、サポータや保護者、さらに相手プレヤーまでが呼びあえるラグビーって楽しそうです。